2020-02-25

仙台から石巻に、あまり作家が観に来ないねって話

 



先日、仙台から石巻に、あまり作家が観に来ないねって話になって、タナランあるから来る必要がないんじゃない?って答えました。正直な話、現状として、来ると往復1600円(60~90分/片道)と半日使う。それをペイできる情報や感動を提供できる環境にまだない。まあ、

今ここで価値のある情報といえば、石巻の作家の動きぐらいのモノです。が、これは、一度は情報を得るため来ることはあるとは思います。が、それ以上は研究者が、最近どうですか?ぐらいの必要性しかない。じゃあ、

来てもらうために何かしましょうってなるのかもしれませんが、資金、蓄積、実力もないのに、それをしたところで失敗の連続で疲弊しきってしまうでしょう。で、分裂解散。ここは都会ではありません。恐竜同士の戦いに巻き込まれてはいけない。最近、

恐竜絶滅説に花の登場が関係してると知りました。花の前に草の登場もすごいのですが、その草の生存戦略のちの花の出現。何が言いたいかといえば、石巻アートの生存戦略を考える。例えば、最近のアニメで言えば防御に極振りしてもいい。戦いの中で防御に徹する。

極振りは、勝つことを考えずゲームを楽しむが優先される。そして、他のギャラリー(プレイヤー)との関係性を利用する。パッと思いつくのは、タナランとCyg(岩手県)でなので東北を意識した方がいいかもしれません。

仙台とか関東とかに率先して戦いを挑むのは、リボーンが開催されなくなった時かな。それまでは、そのエネルギーを別に回せる。問題は、別に回すエネルギーを確保したり運用できるか。意識しないと怠けてしまう。当たり前と思ってしまう。石巻のアートの生存戦略、、。

例えば、仙台の作家が来たとしてその作家が何か得るものがあるのか、、。話ならSNSでできる。立場が逆なら、展覧会に参加して、その展覧会に有名なキュレーターやギャラリストが来ることが決まってるなら考える。もしくは、石巻でなけばならない展示。そう考えると後者は県外の人の方が多いだろう。

他に。まだ東北に若手のアートシーンが出来上がってないからそれを作ろうとしてる石巻に集まるというのはある。が、仙台の人からすれば、それはココだろ!って話だしな。じゃあ、北からって話になると電車は仙台行っちゃうし、じゃあ車かなって話になるけど駐車場充実してますか?って話になるし、金かかるなぁだし。

現状、社会が興味を持つテーマとして、街のアートの生存戦略と、芸術祭(リボーンなど)が「街に何を残すか、何を変えたか。」を意識的に考え動けば、美術史にリンクしてゆく。それが新しいアートの形の一つだから。簡単に言えば、何かアクションすればそれが歴史になる。

石巻で頑張ってる作家で閉じてるんだけど、世界と繋がっていて、新しいし(実験的)、レベルも高い。そうして、石巻から日本(世界)中のアートの無い街でサバイブする手本になれば、結果として、いろんなところから人は来るようになる。今石巻には場所もでき人も集まって来た。後は実行するだけ。