猫の消えた日常、線装する獣:テキスト
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私にとって、絵を描くとは、物語を作るコトだった。
2011年3月12日。
たとえ、目の前に広がる空き地の緑が、
気分転換で川に散歩に行き、その緑が風に揺れて、
気持ちよくても、それはもう、
不安と恐怖、風評と実害の色。
なにより、これから先、向き合っていく色。
忘れてはいけない色。
そして、
被害者であり、加害者の色。
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私にとって、絵を描くとは、物語を作るコトだった。
2011年夏、住んでる場所が、
ホットスポットと言われるようになる。
たとえ、目の前に広がる空き地の緑が、
気分転換で川に散歩に行き、その緑が風に揺れて、
気持ちよくても、それはもう、
不安と恐怖、風評と実害の色。
なにより、これから先、向き合っていく色。
忘れてはいけない色。
そして、
被害者であり、加害者の色。
猫の消えた日常を、線装する獣。
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私にとって、絵を描くとは、物語を作るコトだった。
2011年秋、
焼却灰がナンだって!?
ウ、ウランとかはガセなの!?どうなの!?
XXが信用できなくて、ネットを泳ぐ。
全てが正く、全てが間違い。
数値が出た!
数値の意味が分からない!
思考停止。
大きな声のする方に行ってみる。
右往左往。
情報の海に浮かぶ軟体動物。
争いはいけない。と、争いができない。
何も観ず、
何も語らず、
何も聞かない。
忘我?無我?ただの棒が!
次の一手が解らない。
人は便利には勝てない。
エネルギー。
命という有限のエネルギー。
清濁、善悪、白黒などなど太極飲んで、棒磁石。
見えない恐怖が縛りとなって、何が目覚める。
みること
つたえること
のこすこと
たとえ、目の前に広がる空き地の緑が、
気分転換で川に散歩に行き、その緑が風に揺れて、
気持ちよくても、それはもう、
不安と恐怖、風評と実害の色。
なにより、これから先、向き合っていく色。
忘れてはいけない色。
そして、
被害者であり、加害者の色。
猫の消えた日常を、線装する獣。
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大地と言う鎖。
空と言う蓋。
一番大切なモノを見つけた。
冬、猫が少しづつ戻って来た。
糸のついた猫。
足下に居る猫。
私は刻む、慣れない様に、忘れない様に。
それから、名付けた。
猫の消えた日常を、線装する獣。
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なお、
このテキストは、「温度差の奏でる詩」(キャンバス作品)とリンクしており、
展示される作品は、このテキストを中心に制作されている。
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有馬かおる Kaoru Arima
猫の消えた日常、線装する獣
We are all monsters living together in a ghost town
2012.1.15 Sun - 2.12 Sun
http://www.misakoandrosen.com/
猫の消えた日常、線装する獣
We are all monsters living together in a ghost town
2012.1.15 Sun - 2.12 Sun
http://www.misakoandrosen.com/
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